【バケーションレンタルタイプの宿泊施設様対象】安全装置や救急用品の設置、および避難計画の策定について

更新: 11 ヶ月 前 | 読了目安:5分
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弊社ではパートナー施設様およびゲストの安全を第一に考えており、皆様におかれましてもあらゆる対策を講じていただきたいと思っております。そこで本記事では、ゲスト向けのセキュリティ対策を行ったり、貴施設の安全性を確保したり、緊急事態に備えて準備をしたりする際に役立つアドバイスをご案内いたします。安全性確保の計画に加え、貴施設でできるセキュリティ対策の強化方法を確認されることもお勧めいたします。 

こちらでご案内するアドバイスは、ホテルやホステルなどとは異なる規則・規制が適用される可能性のあるバケーションレンタルタイプの宿泊施設様向けのものとなっております。貴施設の所在地における現地法令等でこのような問題が取り上げられているかに関わらず、弊社ではパートナー施設の皆様がオーナーとしての法的責任を把握されることを推奨いたしております。万が一の事態が発生した場合には貴施設が現地でのサポートを手配できることをゲストに伝えておくなどして、万全の準備をしたうえで可能な限り安全な体験を提供し、ゲストが安心して滞在を楽しめるようにしましょう。 

不測の事態に備えることは非常に重要であり、貴施設の安全対策を再確認することはさほど時間もかかりません。入念な準備をしておくことで、命に関わるような状況を未然に防ぐことすらできる場合もあります。お部屋や建物ごとに違いがあることは承知しておりますが、こちらでは各施設様にて備えておくべきと思われる基本的な安全装置等をいくつかご紹介いたします。貴施設にて提供されている各安全対策等については、ゲストに積極的にお知らせされることをお勧めいたします。 


本記事の内容

  1. 煙感知器
  2. 一酸化炭素検知器
  3. 消火器
  4. 避難はしご・避難計画
  5. 防災用品
  6. 救急箱
  7. セーフティカード

煙感知器

消防法は国・地域によって大きく異なるため、現地の規制をよく理解しておく必要があります。また、煙感知器を家の各階に1つ以上、各ベッドルームの中、またはすぐ外に1つ以上設置することをお勧めします。少なくとも毎月1回は点検し、バッテリーは定期的に交換しましょう。


一酸化炭素検知器

一酸化炭素は無色・無味・無臭の気体で、長時間吸い込むと死につながる危険性があります。ファーネスやコンロ、暖房器具、家電製品などの燃料燃焼式の器具が、効率的に機能していないときなどに発生します。一酸化炭素検知器はどこに設置しても構いませんが、最低限の措置として、燃料燃焼式の器具がある部屋には必ず1つ以上設置しましょう。バッテリーは毎月確認の上、定期的に交換する必要があります。また、5~7年に一度は本体も交換しましょう。煙感知器と一酸化炭素検知器が一体化されたものもあります。


消火器

消火器を家の中の目立つ場所や、すぐに取り出せる場所に1つ以上設置しましょう。消火器は種類によって消火できる火災の種類が異なりますので、事前に確認してから購入するようにしましょう。住宅火災の大半はキッチンで発生するため、消火器はコンロの近くに置いておくと良いでしょう。通常の消火器に加え、低価格の消火スプレー(エアゾール式)を購入するのも一つの選択肢です。

貴施設に設置してある安全関連用品の情報をゲストに伝える方法

  • 提供している安全関連用品を、管理画面の「宿泊施設」タブにある「設備・サービス」ページで登録する
  • チェックインの際に安全関連用品の設置場所をゲストにお知らせする
  • ゲスト用のセーフティカードに記載する
  • 装置の音が鳴ったり光が点滅している場合にはゲストに報告してもらう(誤作動は不具合やバッテリーの残量不足の表れである場合があります)

避難はしご・避難計画

すべての家に避難はしごの設置が必要だということではありませんが、家が複数の階に分かれている場合は必ず上階からの避難方法を考えておく必要があります。避難経路図や、緊急時に行うべきことを詳しく記載したものを用意しておくと良いでしょう。  


防災用品

発生し得るすべての緊急事態を予測することはできないものの、万が一の事態が起こった際にゲストが困らないよう、充実した救急箱と、緊急連絡先や避難用の指示などを記載したセーフティカードを用意しておくことはできます。貴施設の所在地で特に発生しやすい非常事態(洪水、山火事、地震など)がある場合は、非常用のサバイバルキットや、こうした非常事態への対処法に関する情報を提供しておくとゲストは心強いでしょう。


救急箱

軽い切り傷や打撲傷などの応急処置に必要な用品がすべて予め入っている救急箱もたくさん売られています。ご自身でご用意される場合は、赤十字社により以下を揃えることが提案されておりますので、参考までにご覧ください。

  • 吸収性圧迫包帯(2枚)
  • 絆創膏(各種サイズ、25枚)
  • 布粘着テープ(1巻)
  • 化膿止め(5パック)
  • 消毒ウェットティッシュ(5パック)
  • アスピリン(2パック)
  • 災害用毛布(1枚)
  • 一方向弁付き呼気吹き込み用具(1個)
  • 瞬間冷却剤(1個)
  • ノンラテックス手袋(2組)
  • ヒドロコルチゾン軟膏(2パック) 
  • 巻軸包帯(各種、2巻)
  • 滅菌ガーゼ(5枚) 
  • 口腔体温計(1点) 
  • 三角巾(2枚) 
  • ピンセット
  • 応急処置ガイド

制酸薬や下剤なども用意しておくと、ゲストに喜ばれるかもしれません。怪我や病気に伴う不快感の緩和に役立つもので、子供も利用でき、処方箋なしで購入できるものを用意しておくと良いでしょう。休暇中に怪我や捻挫の治療に時間を費やすのは誰しも避けたいことなので、救急箱が充実しているとストレスの大幅な軽減につながります。


セーフティカード

万が一のことがあった場合に備え、オーナーやスタッフの方の電話番号以外の情報も提供しておきましょう。安全に関する情報をすべて1枚の紙にまとめてラミネート加工し、セーフティカードとして目立つ場所に置いておくことをお勧めします。 

セーフティカードに記載すべき情報:

  • 貴施設の住所
  • 煙感知器の設置場所 
  • 消火器の設置場所
  • 救急箱の設置場所
  • ガス・水道・電気を手動で止める方法
  • 緊急避難用の詳しい案内 
  • 緊急連絡先の電話番号の一覧(警察、消防署、病院をはじめ、オーナーやスタッフの方の電話番号や、オーナーやスタッフの方と連絡がとれなかった場合の予備の電話番号など)

貴施設にて用意してある救急・防災用品の情報をゲストに伝える方法

  • チェックインの際に防災用品の設置場所をゲストにお知らせする
  • ゲスト用のセーフティカードに救急箱の置き場所を記載する
  • 万が一怪我をした場合には必要に応じてサポートできるよう、オーナーやスタッフに直接連絡するようゲストに伝える

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