欧州連合(EU)消費者関連法への準拠について
本変更は、Booking.comに掲載されている全宿泊施設が、オンライン企業による料金の表示について透明性を提供することを目的とした欧州連合(EU)の消費者関連法に準拠するためのものです。ユーザー側のあらゆる混乱を避けるため、以前は別途請求として設定されていた料金でも、支払いが必須となる料金はBooking.com上のリスティングに今後反映されます。さらに、リスティング上では、いかなる必須料金も「算出不可」または「異なる場合あり」と表示することはできなくなります。
現時点ではヨーロッパ在住のユーザーのみが対象となっていますが、弊社では高い透明性はすべてのユーザーにメリットがあると考えます。従って、貴施設に普段よりヨーロッパのゲストからの予約があるかないかにかかわらず、内容をご確認いただき、当該の修正が必要な場合は管理画面上で一部設定の変更を行っていただきますようお願い申し上げます。これらの変更を行っていただけない場合、貴施設のリスティングはEUの消費者関連法に準拠していない恐れがあるため、弊社は前述の料金を貴施設のリスティングから削除する必要があります。
貴施設のリスティングがこれらの法令に準拠していることを確かめるために、事前承認、追加料金(現地税やその他追加の手数料などを含む)、チャイルドポリシーの設定を管理画面でご確認ください。詳細な確認方法は以下をご覧ください。
1. 割引の設定に関する一般要件
弊社では、当サイト上に表示されている割引が、ユーザーが節約できる実際の金額を示していることを保障する必要があります。
つまり貴施設は、当プラットフォーム上で妥当な期間にわたり予約可能な状態となっている、または予約可能な状態が維持されている料金を割引の標準料金として使用することとなります。
貴施設がBooking.com上で割引を設定する場合は、この要件を満たしていることを必ずご確認ください。
また、料金に関する詳細については、「CTSI Guidance for traders on pricing practices(トレーダーを対象とした料金設定に関するCTSIのガイド)」や「UK Code of Non-Broadcast Advertising and Direct & Promotional Marketing(非ブロードキャスト広告およびダイレクト&プロモーショナル・マーケティングに関するイギリスにおける規約)」の該当セクション、「Guidance on the Unfair Commercial Practices Directive(不公正商慣習指令に関するガイド)」をご覧ください。
上記の割引に関する条件を遵守していただけない場合、ゲストとの間にトラブルが発生する可能性があり、またEUの消費者関連法に準拠できない恐れもあります。貴施設が弊社プラットフォーム上で設定した割引について、弊社にクレームが寄せられたり、弊社で問題を検出した場合、弊社は当該事項を調査し、該当する場合は然るべき対応を取らせていただく必要があります。
2. 「Omnibus Directive(オムニバス指令)」の下で適用される可能性のある、割引に関する追加要件
「Omnibus Directive(オムニバス指令)」(「Consumer New Deal(消費者のニューディール)」の一部)として知られる新しいEU / EEAの消費者関連法が、2022年5月28日までに個々の加盟国によって適用される予定です。これは、消費者保護法を改善および近代化し、その法的強制力を強化することを目的としています。本法律の詳細については、EUのウェブサイトをご覧ください。
オムニバス指令の対象となるトピックの1つが、割引です。オムニバス指令第2条は「商品」の販売のみに言及している一方で、多くの加盟国ではそれぞれの現地法において、サービスの提供にも30日ルールを適用しており、これにはパートナー施設様が弊社プラットフォーム上で提供するサービスも含まれています。上記のセクション1で説明したように、現行の規制においては、弊社プラットフォームで割引を設定する際には必ず減額前の料金を示すことがすでに義務付けられています。今後はオムニバス指令の第6a条に基づき、該当する場合は、減額前の料金は、料金の減額の適用を開始した時点までの少なくとも30日前までにおいて、最安の料金である必要があります。
弊社では、貴施設がこの度の新しい規則の対象となるか確認されることを推奨いたします。対象となる場合は、弊社プラットフォーム上で割引を設定する際、必ず当該規則を遵守する必要があります。この記事の解釈に関して詳しいサポートが必要な場合や、貴施設が対象となるかどうかについてガイダンスが必要な場合は、EUのウェブサイト上のこちらの案内をご覧ください。
3. 事前承認
EUの法令により、全パートナー施設様はゲストのクレジットカードに対して事前承認を行っているか否か明言する必要があります。毎回でなくとも、ゲストのクレジットカードに事前承認を行っている場合は、以下を表示する必要があります。
- 事前承認する金額
- 事前承認の対象となる予約のポリシー
カードの事前承認を行っていない場合も、その旨を示していただく必要があります。
事前承認に関する設定を変更するには、以下の手順に沿って操作してください:
- 管理画面にログインし、「宿泊施設」タブを選択します。
- 「ポリシー」をクリックし、「事前承認の設定」の部分まで下にスクロールします。
- 「設定を変更」をクリックし、設定を行います。
- 「保存」をクリックします。
4.追加料金:現地税、その他の追加手数料など
当該規制に準拠するために、ゲストの支払いが必須となるすべての手数料、税、料金およびその他料金の内訳となるもの(子供と滞在する場合の必須料金など)を明示する必要があります。税やタオル料金など、料金の内訳となるものを「算出不可」として設定することは今後一切できなくなります。
どの追加料金が対象となりますか?
- 必須料金はすべて対象となります。これには、貴施設を予約した、または貴施設に滞在したことにより、ゲストが貴施設に対して、または貴施設を介してその他当局に原則支払う必要がある、または支払うことが想定されている料金が含まれます。
- 任意で、または一定の条件下で支払う必要のある料金は対象外となります。これらは、ゲストが特定のサービスを明確に依頼したときにのみ発生する料金(例:ゲストが明確にリクエストし、支払いに同意しているスパ施設や追加の清掃サービスに対する費用など)として定義づけられます。
- 本規制の影響で、支払いが必須として設定されているすべての料金は、貴施設のリスティング上でゲストに表示される合計料金に含まれることとなります。「算出不可」として設定されているあらゆる料金は今後は不明瞭な必須料金とみなされ、貴施設のリスティングは本規制に準拠していないこととなります。その結果として、弊社は貴施設のリスティングから該当する料金を削除し、貴施設にて詳細な金額を設定したうえで必須の料金として後ほど再度追加しない限りは、貴施設はこれらの料金をゲストに請求してはいけません。
設定を変更するには、どうすれば良いですか?
ご確認いただく必要のある項目はいくつかあります。まずは、追加料金の項目をご確認ください。その後のステップは、宿泊施設のタイプによって異なります。
一軒家やアパートメントなどのバケーションレンタル系の場合(その他ホテルタイプでない宿泊施設を含む):
- 管理画面にログインし、「宿泊施設」タブを選択します。
- 「ポリシー」をクリックし、「各種追加料金」を選択します。
- 「算出不可」として設定している料金がある場合は、適切な料金を入力します。
- 任意で支払う料金(必須でない料金)がある場合は、「削除」をクリックします。本項目内には必須料金のみ表示されるようにしてください。
- 「保存」をクリックします。
ホテルの場合:
- 管理画面にログインし、「宿泊施設」タブを選択します。
- 「付加価値税(VAT)/税金/手数料など」をクリックします。
- 「算出不可」または「料金は条件によって変わります」と設定されている料金がある場合、Booking.comの現地チームにて変更を行いますので、該当するお問い合わせ先までご連絡ください。
次に、現地税の項目をご確認ください。貴施設の所在地によっては、各ゲストについて観光税などの追加の料金を支払う必要がある場合があります。EUの消費者関連法に則り、今後はこちらの料金を「算出不可」として設定することはできません。
2019年9月1日時点で「算出不可」または「料金は条件によって異なります」(例:1泊あたりの料金によって税率が異なる場合、子供は適用対象外となる場合、一定泊数以上の場合は適用対象外の場合など)と設定されている税金や料金については、弊社が調整を行いました。これらの料金について、弊社では同カテゴリー内において最も高い税額に相当する値を設定します。こちらは、税金(または現地のその他の料金)が、ゲストが実際に支払う可能性のある料金よりも低く表示されることがないようにするための措置です。
2019年9月1日以降は、貴施設の現地税やその他の料金に関する情報が弊社によって正しく調整されているかご確認いただく必要があります。以下の手順に沿って、設定をご確認ください:
- 管理画面にログインし、「宿泊施設」タブを選択します。
- 「付加価値税(VAT)/税金/手数料など」をクリックします。
- 誤って設定されている料金があった場合は、Booking.comの現地チームにて変更を行いますので、該当するお問い合わせ先までご連絡ください。
EUの消費者関連法に基づき、必須料金は今後「算出不可」または「料金は条件によって異なります」として設定することはできません。 任意で支払う、または支払いが必須でない料金のみ、宿泊施設説明文の「事前に確認!」欄に記載することができます。必須の料金については、「事前に確認!」欄ではなく、上記に説明しているとおりの手順で登録する必要があります。
5. 追加料金:清掃料
料金表示の透明性におけるEUの消費者関連法に準拠するため、2020年6月1日までに、支払い必須の清掃料は宿泊施設のリスティング上の「事前に確認!」欄からすべて削除されます。
これに伴い、Booking.comのすべてのパートナー施設様におきましては、ゲストに表示される合計料金に支払い必須の清掃料を含めることが求められます。ゲストに清掃料を請求する場合は、以下の手順に従って、清掃料を合計料金に追加するようにしてください。
一軒家やアパートメントなどのバケーションレンタル系の場合(その他ホテルタイプでない宿泊施設を含む):
- 管理画面にログインし、「宿泊施設」タブを選択します。
- 「ポリシー」をクリックし、「各種追加料金」までスクロールダウンします。
- 「編集」をクリックし、「客室またはアパートメントの料金に加えてゲストが支払う必要のある追加料金はありますか?」の下にある「はい」を選びます。
- 「料金のタイプ」の項目から「清掃料」を選び、詳細を入力します。
- 入力したら、青い「保存」ボタンをクリックします。
6. チャイルドポリシー
EUの消費者関連法に基づき、Booking.com上のすべての料金には、ゲストが支払う合計料金が反映されている必要があります。貴施設で子供の滞在を許可している場合、貴施設が本規制を遵守できるよう、ポリシーが正しく設定されているかご確認ください。
2019年9月1日から、子供の添い寝(エキストラベッドを使用しないで滞在する場合)にかかる固定の料金はBooking.com上に表示される合計料金に追加されており、コミッションの対象外となっています。
パーセントなどの変動料金はご設定いただけなくなりました。
チャイルドポリシーを確認および変更するには、以下の手順に沿って操作してください:
- 管理画面にログインし、「宿泊施設」タブをクリックします。
- 「ポリシー」をクリックして、「子供・エキストラベッド」の項目までスクロールダウンします。
- こちらの項目で、子供の滞在の可否を選択します。
- 客室タイプ別に滞在できる子供の最大人数および子供1名1泊あたりの料金を設定し、「保存」をクリックします。パーセントでの設定は不可能となりましたので、1泊あたりの固定の料金のみを設定してください。
- 「プレビュー」をクリックして、すべての設定が正しく行われているか確認します。
- 最後に「保存」をクリックします。
設定は項目ごとに行い、各項目の設定を逐一保存してください。
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