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「クオリティ志向」の予約者が滞在に求めるものとは

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プレミアム志向の予約者の市場は、おおむね「クオリティ志向」と「高級志向」の2つのグループに分かれています。この記事では、より実用的で価値を重視する「クオリティ志向」の予約者層にアピールするための知見をお届けします。

データ分析会社「Kantar」の調査によると、価格よりもクオリティを重視するプレミアム志向の予約者は、ホテルやバケーションレンタルを予約する世界中の旅行者のうち約20%を占めています。特にアメリカでは、その割合は約34%にものぼります。

この収益性の高い市場をご活用いただけるよう、弊社はアメリカ、イギリス、フランス、ドイツでバケーションレンタルやホテルを予約した2,795名のプレミアム志向の予約者を対象に、滞在先を選択する際の最も重要な要素について調査しました。

この予約者層は、おおむね「クオリティ志向」と「高級志向」の2つのグループに分かれることが明らかになりました。プレミアム志向のゲストの取り込みについてご説明する本シリーズの第1部では、「クオリティ志向」の予約者のニーズを掘り下げます。

「クオリティ志向」の予約者とは

本調査における「クオリティ志向」の予約者の定義は、クオリティが最上級の宿泊施設を主に選ぶと答えた回答者です。

コストパフォーマンスやロケーションの利便性、朝食など、より実用的な側面に着目する傾向があります。

本調査ではホテルとバケーションレンタルの2つの異なる宿泊施設タイプに焦点を当て、当該ユーザー層がこれらの選択肢をどのように評価し、最終的に自身に合ったものを選択するかを調べました。

クオリティ

当然ながら、バケーションレンタルとホテル両方において、宿のクオリティは「クオリティ志向」の予約者にとって最も重要な要素でした。また、家族、グループ、カップル、一人旅のすべての旅行者タイプに共通して1位の要素となりました。

  • 良いクチコミ評価の獲得に焦点を当てましょう - 「クオリティ志向」の予約者がクオリティを評価する指標として圧倒的に多かったのが高いクチコミ評価で、バケーションレンタルの予約者の73%、ホテルの予約者の69%が、良いクチコミはクオリティの重要な指標であると回答しています。 
  • ホテルランクには執着しすぎないようにしましょう - 調査によると、「クオリティ志向」の予約者は、宿泊施設のホテルランクはクチコミに比べると重要でないと考えていることがわかりました。つまり、ホテルランクが低くクチコミ評価が素晴らしい宿泊施設の方が、ホテルランクが高くクチコミ評価が低い宿泊施設よりも好まれる可能性が高いのです。 

調査対象の全市場の中で「クオリティ」が最優先事項として挙がらなかった国はフランスのみで、興味深いことにフランスでは上位3つの要素にも入りませんでした。フランスのゲストはサービスを重視することがわかっています。

ロケーション

すべてのゲストに共通して、次に重要な要素はロケーションでした。

  • バケーションレンタルの場合、周辺にある自然スポットを強調しましょう。バケーションレンタルを予約した「クオリティ志向」の予約者の46%は、ロケーションに関して最も重視する条件はビーチへの近さであると回答しており、当該予約者層は主要な条件として「人里離れた場所」を挙げる可能性が最も高くなっています。
  • ホテルの場合、ホテルを予約した「クオリティ志向」の予約者は市内中心部への近さを最も重視する条件として挙げているため、その特長がある場合は宣伝しましょう。 
  • バーへの近さはあまり重要ではないことが明らかになりました。周辺で楽しめるアクティビティやレストランを重視する人は「クオリティ志向」の予約者の約1/3を占めますが、バーへの近さを重視する人はホテルの予約者で1/4、バケーションレンタルの予約者で1/5まで下がりました。 
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備品・アメニティや施設・設備

グループ、カップル、一人旅の旅行者層は、宿泊施設を選ぶ上位3つの要因に備品・アメニティ / 施設・設備を入れています。そのため、適切なものを宣伝することで「クオリティ志向」の予約者に効果的にアピールできるでしょう。

  • WiFiは肝心 - バケーションレンタルとホテル両方における「クオリティ志向」の予約者にとって、WiFiは最も重要な要素となっています。最近では当たり前だと捉えられているものの、貴施設ページで明確に伝える価値はあると言えます。
  • ホテルを予約した「クオリティ志向」の予約者の方が贅沢志向な傾向に - 例えば、プールを重視する人はバケーションレンタルの予約者では26%に留まりましたが、ホテル予約者では36%でした。 
  • バケーションレンタルを予約した「クオリティ志向」の予約者の方が実用的な傾向に - バケーションレンタルの予約者は、洗濯機やキッチン用品などの実用的な備品を求める可能性が高くなっています。実際、これらの回答者の18%が、洗濯機はジム(10%)やスパ(17%)よりも魅力的な要素であると答えています。

安全性

安全性は多くのゲストにとって懸念点となっており、これは特に家族(29%)や一人旅(36%)のゲストにとって言えることです。

  • 24時間対応のサポートが最も重要 - ホテルとバケーションレンタルの両方において、「クオリティ志向」の予約者は24時間対応の有人受付が安全面で最も重要な要素であると答えており、次いで24時間の監視体制が挙げられています。  
  • 健康・安全対策は引き続き重要に - ホテルの予約者の38%が、宿泊施設の健康・安全対策は安全面での重要な側面であると回答しました。 

サービス

サービスは当然ながらホスピタリティにおいて大切ですが、調査によると、プレミアム志向の予約者の間ではあくまでも5番目という優先順位になりました。ただしフランスは例外で、サービスが最も重要な要素であるという結果が出ています。

  • 朝食を含めましょう - 「クオリティ志向」の予約者は、「クオリティの高い食事」よりも「朝食込み」という条件の方が魅力的に感じる可能性が高いことがわかりました。したがって、基本的な無料朝食を提供するだけでも貴施設のアピールポイントとなることが期待できます。
  • 毎日の客室清掃はリクエスト制で提供しましょう - 調査対象者のうち、宿泊施設を選ぶ際に毎日のハウスキーピングを重視している人はバケーションレンタルの予約者で20%、ホテルの予約者で31%でした。 

「クオリティ志向」の予約者は、時間をかけて判断する傾向があります。適切な判断をしたいという思いが強く、何よりもコストパフォーマンスを重視しています。

そのため、ニーズに合った設備・備品を宣伝したり、高評価のクチコミを見つけやすくするなど、これらの予約者の懸念を少しでも軽減することで、予約につなげられる可能性が高まるでしょう。

 

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Topics
まとめ
  • プレミアム志向の予約者は、市場の約20%と大きな割合を占めています
  • 「クオリティ志向」の予約者は実用的で価値を重視しています
  • 高評価のクチコミを共有したり、当該ユーザー層が重視する要素に焦点を当てることでアピールしましょう
  • このユーザー層はWiFiや洗濯機などのニーズが満たされることで安心感を得られるため、基本を押さえましょう