旅行のトレンド：ヨーロッパの旅行者における2022年の旅行計画

北半球に夏が到来し、人々が休暇の計画を立て始める時期となりました。その中で、ヨーロッパの旅行者が今後数ヶ月の旅行先の候補としている目的地はどこでしょう？

弊社では、「2022年の旅行トレンド」に関する調査（Travel Trends 2022）の一環として、スペイン、イタリア、フランス、イギリス、ドイツ、オランダ、デンマーク、スウェーデン、クロアチア、スイス、ベルギーとロシアの旅行者計1万8,793名を対象に、今年計画している旅行のタイプについて尋ねました。この記事では、調査からわかった主な旅行の動機をご紹介します。 

短期旅行には大きな魅力あり

ヨーロッパの旅行者が計画している休暇のタイプについては、国籍を問わず、アンケート回答者全体においてビーチ旅行が好まれ、44%が今年はビーチ旅行へ行く可能性が高いと答えています。

週末旅行もヨーロッパ勢（特にオランダ、ベルギー、フランス）から人気が高く、回答者の32%が都市での休暇を計画していることがわかりました。 

このタイプの旅行期間は短い傾向にあるため、ゲストが滞在期間を最大限満喫できるよう、周辺エリアに関する耳より情報を提供しましょう。旅先を選ぶ際、現地についての予備知識があることは重要な決め手となり得ます。実際、調査対象者の59%、特にデンマーク、イギリス、スウェーデン、スイスの回答者は、目的地を選ぶにあたり観光スポットやアクティビティについてリサーチすると回答しています。 

時間が重要となる短期旅行において、ゲストが幸先の良いスタートを切れるようサポートできるのであれば、ぜひ情報を提供しましょう。たとえば、空港送迎を提供していますか？送迎に限らず、ゲストが時間を節約する方法があれば、管理画面で提供しているサービスに関する情報を更新しましょう。 

宿泊施設に関する好み

調査対象となった地域全体における回答者の約半数（57%）が、滞在する可能性が最も高い宿泊施設タイプにホテルを挙げ、次に人気の選択肢はアパートメントとなりました。この傾向は、ドイツ、スペイン、クロアチア、スウェーデンの旅行者から特に多く見られました。それに比べ、イギリスの旅行者ではホテルと回答したのが62%、アパートメントと回答したのはわずか18%に留まりました。 

ヴィラと別荘もまた人気を争う候補で、特にフランス人では40%が2022年は家族旅行を計画していると回答しています。 その一方でイタリア人はB&Bを好む傾向にあり、40%が今年はB&Bに滞在したいと考えています。

ゲストのさまざまなニーズに対応するためには、ゲストの立場に立ってみましょう。非従来型の宿泊施設を予約する人は、宿泊施設の備品・アメニティ情報や詳細なチェックイン情報を求める傾向が強く、反対にホテルに滞在する人は、共用の施設・設備情報について知りたいと感じています。貴施設で利用可能なものについて明示することで、ゲストは求めている情報を一目で理解できるようになります。 

第一印象の重要性

ヨーロッパの旅行者にとって、これまでの経験は今後の旅行計画の動機に大きな影響を与えます。実際、53%が良い経験をした宿泊先を再び利用すると回答しています。この声は、特にドイツ、クロアチア、スイスの回答者から多く聞かれました。 

またヨーロッパの旅行者はソーシャルメディアの称賛だけに左右される傾向が少なく、「インスタ映え」するとみなされるような場所に滞在したいと回答した人はわずか15%でした。つまり、特定の美しさが必ずしもゲストを魅了するわけではないのです。一方で、細かい気配りや思いやりのある気遣い、すばらしいサービスは人々の心に残ります。ゲストの到着時の体験をより素晴らしいものにするためのポイントを知るには、弊社のヒントをご覧ください。