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人気上昇中の「テイクアウト式の朝食」を効果的に導入するには

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パンデミックの影響で変化しつつあるホテル朝食の常識。今後は「テイクアクト式」が新常識として定着するのでしょうか?

ホテルでの朝食と言えばこれまでビュッフェ式が圧倒的な支持を得ていましたが、昨今はテイクアウトが主流となっています。朝食のテイクアウト自体はホテルにとって新しい概念ではないものの、その魅力が増したのはパンデミック中に多くの宿泊施設がレストラン業務の休業を強いられ、店内での飲食が制限されるなか打開策を模索していたことを背景とします。朝食付きのプランを予約したり、お手頃な料金で朝食オプションを追加するなど、ホテルで朝食を頼めることが今となっては多くの旅行者にとって当たり前となっているため、パンデミック中のこうした状況は厳しいものとなっています。

また、より利便性の高い食事の選択肢を消費者が求めているという点もこの傾向を後押ししています。Culinary Visionsがパンデミック前に実施したアンケート調査によると、作りたての食事をホテルのマーケットプレイスで購入することを検討すると回答した消費者の割合は62%でした。新型コロナウイルスの流行に伴う健康への懸念を受け、こうした考えはさらに強まった可能性があります。パートナー施設様がこのような流れに合わせて旅行者のニーズに応えられるよう、Booking.comは最近、宿泊施設が朝食のテイクアウトを提供していることを示せる「朝食(テイクアウト)」のタグを新しく導入しました。

重要視される「滞在中の朝食」

多くの旅行者は、朝食を「あれば嬉しいプラスアルファのもの」ではなく、必須の条件として捉えています。Hyatt Placeが行ったアンケート調査によると、頻繁に旅行する人々の63%は予約したホテルの決め手として朝食を挙げています。また、61%のゲストが朝食をチェックイン前に予約することを好むことが弊社の調査でも分かっています。こうしたことから、人々が朝食をいかに滞在全体と結びつけて考え、提供されている朝食に注目しているかが分かるほか、朝食をオプションとして購入する人々の意欲も伺えます。

新型コロナウイルスが流行し、旅行の需要が低迷し始めた頃、Booking.comでキーアカウントマネージャーを務めるRyan Goldbergは、担当しているパートナー施設様に対して競合施設との差別化を図るため朝食付きの料金プランの設定を勧めていました。その頃、多くのホテルはソーシャルディスタンス対策に取り組んでおり、非接触型の朝食を提供していることをプラットフォーム上で宣伝する方法が欲しいという声が聞かれるようになりました。

「ブランドによっては朝食は標準プランに含まれるものです。私が担当している宿泊施設の多くは朝食を提供しており、その全施設がパンデミックの影響でテイクアウトの朝食に移行していたことから、こうした要望を実現させたいと思いました」とGoldbergは話します。「『朝食(テイクアウト)』のタグを導入してから1週間以内に、2,000軒以上もの宿泊施設がこの設定を採用しました。」

テイクアウト式朝食の提供について掲載するには

「朝食オプションがこれまでとは違う形で提供されているということをゲストが知るのは大事なことです」とGoldbergは話します。本設定を行うには、管理画面の「設備・サービス」タブにある「食事」のセクションで、「朝食(テイクアウト)」のタグを選択してください。

朝食のテイクアウトを提供している旨は貴施設のリスティングに掲載され、ユーザーが朝食の選択肢を比較した際に貴施設を予約する決め手となり得ます。さらにGoldbergは、貴施設で提供している典型的なテイクアウトの写真を併せて掲載することを推奨しています。

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Breakfast buffet
Are breakfast buffets a thing of the past?

 

ビュッフェ以外にもある朝食の形

Goldbergは、ホテルのパートナー様が弊社プラットフォーム上で各自行っている宣伝活動の効果を評価することに多くの時間を費やしていますが、バケーションレンタルタイプのパートナー様が魅力的な朝食を提供できるようにすることについても同等の熱意を注いでいます。彼が宿泊施設の管理者に推奨するのは、まず検索を行うことで自施設を現地の競合施設と比較し、その上でゲストが周辺を探索する際に持参できる簡単なコンチネンタルブレックファーストを提供できないかを検討することです。

「貴施設のエリアでこうした取り組みを行っている宿泊施設が他にない可能性もあります」と彼は話します。「現地のカフェやベーカリーと提携してマフィンやクロワッサン、フルーツなどを送ってもらい、貴施設にてジュースを用意するなどの方法もあるかもしれません」。 特に検索結果でのパフォーマンスを戦略的に向上させることにつなげることができれば、高い費用効果を得られる可能性があるとのことです。

ハイアット・プレイスのテイクアウト式朝食は、各自好きなアイテムを選ぶ形式

「ハイアット・プレイスのようなホテルでは、標準プランとして朝食が含まれます」と話すのは、ハイアット・プレイス・ニューヨークでレベニューマネジメント部門のエリアディレクターを務めるMichael Taylor氏。同ホテルはパンデミック初期、他の多くのホテルと同様、人気の高い朝食ビュッフェの代わりとなる選択肢を提供できるよう方向転換を行いました。

まずは新鮮なフルーツとジュースを提供することから始め、徐々にサプライチェーンを適応させながらグラノーラバーやヨーグルト、マフィン、ペストリーなどの詰め合わせを提供するまでに至りました。同氏は、「こうした品物が安定して手に入ることを確認しておきたかったのと、需要が増えてきた際に何を提供するかをはっきりと把握しておきたかった」とも話します。 

同ホテルが最終的に落ち着いたのは、ゲストがバスケットから好きなアイテムを選べるようにし、テイクアウト用の袋を提供する形式。こうした取り組みに対するゲストからのフィードバックでは、簡単・スピーディーであることが評価されているとのことです。

ビュッフェ式朝食の今後について

より多くのテイクアウトの選択肢を提供するこの流れは今後も定着し、以前のように人々がホテルを頻繁に利用するにようになったとしても変わらないのでしょうか?その答えはまだ分かりませんが、重要なテーマになっていくことは確かです。多くの飲食関連部門が引き続き休業していたり、以前に比べて小さな規模で生産せざるを得ない困難な状況を強いられており、こうした状況は結果としてビジネス全体の費用効率の低減につながり得ます。さらに、消費者側・ホテル経営者側のいずれもで非接触化への支持が高まっているという傾向も見れらます。

非接触化に向けた取り組みの目下の焦点となっているのはチェックイン業務であり、朝食周りの業務が今後自動化されるかどうかについてはまだ不透明だとTaylor氏は話します。その一方で、「ホテル経営者は、電子キオスクを先駆者として採用してきた空港やスーパーマーケットから学べることもあるだろう」と述べています。こうした空港やスーパーマーケットの殆どは、対面でのサービスを好む人々にはその選択肢を残しつつ、大半の顧客にはキオスクで対応しています。このように、今後は様々なゲストのニーズに応えられるよう、パンデミック前に主流となっていたビュッフェ式とテイクアウト式が共に提供されるようになる可能性もあるのではないでしょうか。

 

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Food Instagram
テイクアウト式の朝食を提供していますか?

提供している場合は、管理画面で設定を行うことで朝食のテイクアウトを希望するユーザー層にアピールできます。

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まとめ
  • Culinary Visionsが行った調査によると、消費者の62%は、作りたての食事をホテルのマーケットプレイスで購入することを検討すると回答しています。
  • パンデミックの影響により、ホテルは多くの品揃えを誇ることが多い朝食ビュッフェの代わりとなる、魅力的なテイクアウトの食事を提供せざるを得なくなっています。
  • 管理画面から「朝食(テイクアウト)」の設定を行えるようになってから、1週間以内にこの設定を採用した宿泊施設数は2,000軒以上にも上ります。
  • テイクアウトの朝食を提供している場合は管理画面で設定を行うと、貴施設のリスティングにその旨が掲載されるようになります。