業界の展望

今夏の旅行の新しいトレンドを捉えるには

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北半球では夏となり、前向きな兆しが見え始めています。今シーズンの皆様の成功を支えるべく、Booking.comのグローバル・アコモデーションズ部門バイスプレジデントであるRipsy Bandourianより、夏の旅行トレンドに関する重要なデータをご紹介します。

過去1年半を振り返ると、パンデミックの影響が深刻であることは言うまでもありません。依然としてパンデミックは収束しておらず、回復への道のりには不確実性も漂ってはいますが、世界の一部地域でワクチン接種が進んでいることから、これまでに溜まった需要がようやく予約に繋がり始めました。

弊社プラットフォームのユーザーが現在持つ認識に加え、これらのユーザーにとって旅行がどれほど重要であるかについて考え、私は旅行業界の将来に大きな希望を抱いています。弊社の最近の調査でも特に目に留まったデータがありました。今年は恋人探しよりも旅行を楽しみたいと回答した旅行者は、全世界でなんと71%にも上っていたのです。同様に回答した人の割合は、スペインでは84%、香港とフランスでは77%という結果でした。

この結果を弊社プラットフォームの検索データと組み合わせると、今夏には期待できることが分かります。事実、弊社プラットフォームでの検索の3分の1以上は今年の夏について行われているものであり、これは2019年の同時期に行われた検索の割合と同じレベルでした。このことから、旅行に対する強い意思が感じられます。

これまでにない夏シーズン

需要の伸びが見られる一方で、リードタイムや旅行の種類、旅行者の行動などの点において、今年の夏シーズンは例年とは大きく異なることは無視できません。旅行先を例に考えてみましょう。世界各地での制限とワクチン接種の状況によりますが、私の予想では国内旅行は引き続き主流となり、地域間の旅行はある程度は行われるものの、例年の夏ほど遠方の地域への旅行は行われないでしょう。これは先ほど述べた調査の結果にも沿っており、世界の旅行者の72%が今年は居住国内を旅行することを楽しみにしていると回答していました。

また、滞在期間にも変化が見られています。過去には、繁忙期はゲストが短い期間で入れ替わるのが一般的でした。しかし、パンデミックが始まって以来、弊社プラットフォームでは長期滞在への需要が高まってきています。これは夏シーズンも当てはまり、弊社のデータによると、2019年と比較した際夏季に7泊以上滞在する予約の割合は高くなっています。これによりパートナー施設様は、ゲストの入れ替わりに関する運用コストを抑えながら、より長期間に渡る稼働率を確保する大きなチャンスを得られるようになります。

旅行者の新しい行動を踏まえたアプローチ

この夏を最大限に活かすための鍵は、旅行者の新しい行動や好みを理解することにあります。そして、これらのトレンドに直接対応できるソリューションを採用することで、競合施設との差別化を図りつつ、新たな需要を取り込みやすくなるでしょう。例えば、現在は柔軟性が必須の要素となっており、今年の夏に向けた予約の90%以上はキャンセルや変更が可能なフレキシブルな料金プランで成立しています。そのため、予約者にフレキシブルな料金プランを提供しない場合、弊社プラットフォームで行われる夏の予約の大半を逃してしまう恐れがあります。

旅行業界をとりまく現在の不確実性を鑑みると、ユーザーの意思決定プロセスにおいて柔軟性が引き続き重要事項となることは自然なことと言えるでしょう。もちろん、この柔軟性への需要を満たしつつ、収益を確保するのも大切なポイントです。返金不可のプランで予約したゲストに対し、1度のみ日程を変更する選択肢を提供すれば、この2つのニーズのバランスを保ちやすくなるでしょう。

2019年に比べて西ヨーロッパなどの地域ではリードタイムが長くなっており、柔軟性を求めるこのような傾向はユーザーの間で顕著に見られています。とはいえ、リードタイムは世界各地で常に異なるものであり、他の地域ではリードタイムの短い予約の割合が高いことも同時に確認されています。市場におけるこの多様性を踏まえると、先々の予約を行うユーザーと直前予約を行うユーザーの両者に対して貴施設が露出されるよう、空室状況を様々なニーズにあわせて調整することが重要です。

加えて、これらの旅行者に確実にアプローチできるようにすることも必要不可欠です。現在、予約の3分の2以上がモバイル端末から行われています。この一大トレンドはパンデミックの発生当初から加速を続けており、モバイル端末で弊社プラットフォームを利用するユーザーはこれまで以上に増えています。この流れによってか、モバイル端末割引を導入したパートナー施設様ではモバイル端末からの予約が28%アップしています。

これまでの内容をまとめますと、予約関連の行動におけるこれらの変化は市場の大きな変容を表しており、パンデミック後の旅行者のニーズに合わせて戦略を適応させることの重要性が浮き彫りとなっています。夏のシーズンが本格化していくにあたり、今後も勢いを増していくとみられるこれらのトレンドをぜひご活用ください。

共に歩むビジネス再建への道のり

パートナー施設様が可能な限り多くの需要を確保できるようサポートすることは、Booking.comの取り組みの中核を成す部分です。皆様にとって実り豊かな夏となるよう、弊社は旅行者に関する重要な各種の知見を2021年夏に向けたガイドにまとめ、最新のデータについては需要関連のデータをまとめたダッシュボードでお届けしています。また、パンデミックの発生中にユーザーに対して健康・安全に関する取り組みといった重要な情報を明確に表示する方法も提供しております。.弊社は現在が極めて重要な時期であることを認識しており、皆様がこの時期を最大限に活かせるようなサポートに取り組んでいます。

私はこのパンデミックから、私たちが業界としていかに力強く、そしていかに強い回復力を持っているかを学びました。非常に困難ではありましたが、今回の経験によって業界内の結束は強まり、旅行業界内の繋がりと危機的状況を協力して乗り越える力に目が向けられることとなりました。ビジネス再建の旅を共に続けていくなか、今こそ希望を行動に移す時です。

さあ、前へと進んで行きましょう。

 

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夏のトレンドをより詳しくチェックしましょう

現在弊社で確認されている夏のトレンドを精査し、カギとなる旅行者データを厳選しました。2021年の夏に向けた弊社のガイドにて詳細をご覧ください。

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まとめ
  • 弊社プラットフォームでの検索の3分の1以上は6月~9月を対象に行われており、今年の夏に旅行に出かけたいというユーザーの強い意思が表れています。
  • 弊社のデータによると、2019年と比較すると夏季に7泊以上滞在する予約の割合は高くなっています。
  • 今年の夏の予約の90%以上がフレキシブルなプランで成立しており、柔軟性は必須の要素と言えます。
  • 現在、予約の3分の2以上がモバイル端末で行われており、モバイル端末で弊社プラットフォームを利用するユーザーはかつてないほどに増えています。