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よりサステナブルな旅行業界の構築に向けて

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弊社の「サステナブル・トラベル」プログラムの1年目の取り組みを振り返りながら、サステナビリティ強化に向けた旅行業界の協力の在り方をご紹介します

シンガポールで開催したElevate 2022イベントに代表されるように、サステナビリティは業界全体で重要なトピックとなっています。このイベントでは、「共に、未来のために - サステナビリティに関するすべて(Together for Tomorrow - All About Sustainability)」というテーマのもとでセッションが組まれ、3人の専門家がそれぞれの知見を披露しました。

登壇者は、Booking.comのサステナビリティ部門統括責任者であるDanielle D'Silvaのほか、トリップ事業シニア・バイスプレジデントであるMatthias Schmid、ならびにパン・パシフィック・ホテルズ・グループのCEOであるChoe Peng Sum氏が務めました。セッションでは、サステナビリティの重要性に加え、よりサステナブルな旅を実現するために業界としてどのように協力していけるかについて意見が交わされました。 

最初に取り上げられたトピックは、一見シンプルでありながらも、幅広い回答のあったトピックでした。

「サステナビリティ」とは?

D'Silvaは、多くの人がサステナブルな旅行と聞いてすぐに思いつくのは飛行機での移動や、タオル交換の辞退などであるものの、実際は複雑かつ総体的なトピックであると指摘しました。

たとえば、サステナビリティには気候や環境だけでなく、経済的、文化的、環境的要素といった重要な側面も含まれ、地域コミュニティの保護や過密の解消なども大切な議題となります。

観光におけるサステナビリティを評価するにあたり、旅行によるプラスの影響に目を向け、それを強化する一方で、マイナスの影響についても真摯に受け止め、それを解消するように努める必要があります。効果的なサステナビリティプランを立てるには、あらゆる側面を統合し、全体的な視点から物事を捉える必要があります。

サステナビリティの取り組みの始め方

セッションでは、サステナビリティに取り組む選択肢は宿泊施設の事業規模に関係なく存在するという心強い結論が得られました。大切なのは、自分たちの現状を踏まえて適切な一歩を踏み出すということです。

Choe Peng Sum氏からは、パン・パシフィック・ホテルズ・グループにおける近年の取り組みの中で素晴らしい成果が生まれた事例をいくつかご紹介いただき、例えば断熱性の高い窓に交換し、できる限りエアコンの必要性を減らすといった取り組みが披露されました。これには多額の資金が必要ですが、同氏からは小さなところから始めて、どうなるか確認し、それから結果に従うという非常にシンプルなアドバイスをいただきました。 

登壇者の意見が一致した点は、重要な考慮事項のひとつが測定可能性であるということでした。そのようなものには、エネルギー削減量、節水量、ペットボトルの削減量、支援した地元アーティストの人数など、さまざまな指標が考えられますが、それぞれの投資に対して具体的な数値を設けることで、何が最良の結果をもたらすかを確認することができます。

サステナビリティにおける移動手段の役割 

移動手段が旅行の炭素総排出量に大きく関係していることは間違いありません。D'Silvaは、旅行の多様な側面を完全にばらばらに捉えてしまい、過剰なサイロ化に陥ってはならないと注意を促しました。サイロ化が過度に進むと、せっかくひとつの事業で取り組みを行っても、別の事業の取り組みが進んでいないと、その成果が見えなくなってしまうことがあります。

宿泊以外の部分に関連する炭素排出量は、宿泊施設側の努力が及ぶ範囲ではないものの、約30%の人々が「飛び恥」を感じていることから、宿泊者や彼らの旅行への意思決定に対して影響を与える可能性があります。

そこで、Booking.comは移動手段に伴う二酸化炭素の影響に対応する方法のひとつとして、ユーザーが自身の旅行による影響を把握しやすくなるように、フライトの炭素排出量情報を表示いたします。こちらを行うにあたり、弊社ではTravalystの合同組織の航空に関する枠組みの一環としてGoogleが開発した方法論とともに、Choooseが開発した技術を使用します。 

弊社プラットフォーム上でのサステナブルな宿泊施設のアピールについて

サステナビリティを巡る問題のひとつは、意志と行動との間にギャップがあることです。消費者はサステナブルな選択肢への要望を示す一方で、そういった選択肢を見つけるのに苦労すると、探すのをあきらめてしまいます。 

サステナビリティ部門統括責任者であるD'Silvaでさえも、他の業界で買い物をするときに、最もサステナブルな選択肢を見つけるのが難しいことがあると語っています。彼女が指摘するように、専門知識を持っている本人でさえ苦労する場面があるのであれば、サポートもない状態でユーザーが最良の選択肢を知っているとは想定することはできないでしょう。

これこそ、最近1周年を迎えた「サステナブル・トラベル」プログラムを弊社が立ち上げた理由のひとつです。このプログラムは、よりサステナブルな旅行業界への道のりを共に歩んでいるパートナー施設様の取り組みを評価・支援するとともに、すべての人がより簡単にサステナブルな旅行を実現できるように設計されています。

同プログラムの開始以来、40万軒を超える宿泊施設が「サステナブル・トラベル」のラベルを獲得し、よりサステナブルな事業運営に向けたその取り組みが世界的に評価されています。私たちは、今後も共に力を合わせることで、すべての人がより簡単にサステナブルな旅行を実現できるようにしながら、よりサステナブルな旅行業界の構築に向けて歩んでいくことができます。

 

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よりサステナブルに事業を行うにはどうしたらよいのでしょうか?専門家のアドバイスが詰まった「サステナブル・トラベル」ハンドブックをご覧ください。 

「サステナブル・トラベル」ハンドブック

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まとめ
  • サステナビリティは、気候や環境という範疇を超えて、経済的、文化的、社会的要素といった他の重要な側面も含む複雑なトピックです
  • 宿泊施設は、その事業規模に関わらず、サステナビリティ強化に向けてそれぞれに合った取り組みを行うことができ、すべての取り組みが多額の財政投資を必要とするわけではありません 
  • パン・パシフィック・ホテルズ・グループのCEOであるChoe Peng Sum氏は、サステナビリティへの取り組みを始めたばかりの事業者に向けて、小さなところから始めて、どうなるか確認し、それから結果に従うようアドバイスしています
  • 弊社の「サステナブル・トラベル」プログラムは最近1周年を迎え、すでに40万軒を超える宿泊施設が、よりサステナブルな運営に向けた取り組みによって世界的な評価を獲得しています