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本年のVRMA国際カンファレンスから得た主要な学びについて

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3日間にわたり開催された本年のVRMA国際カンファレンスを終え、出席したBooking.comの社員たちに同イベントからの学びについて聞きました。

短期賃貸業界向けに毎年開催されるイベント、バケーションレンタル・マネージメント・アソシエーション(VRMA)の国際カンファレンスが今月初旬にサン・アントニオで開催されました。弊社では、同イベントに出席したBooking.comの一部社員にその感想を聞きました。 

Eduardo Quinones(ブッキング・ホーム部門アカウントマネージャー):パートナー施設様との会話を通して、皆様が現状の不確実性を理解されており、先を見越した対応や今後の課題に向けて準備をするための新しい方法を模索していることに気がつきました。特に、最新のテクノロジーへの関心度は非常に高く、また収益アップに向けた新たな手段も探していらっしゃいました。 

パンデミックの最中においてバケーションレンタルは需要を取り込みやすかったことが知られており、ゲストにとってプライバシーやスペースを確保しやすいということがその主な理由でした。ただし、この需要の急上昇が長期的なものではなく、いずれ落ち着きを見せるであろうという見解もあります。これを踏まえ、販売チャネルの多様化は、このアプローチが将来的に自身の宿泊施設の販路拡大に繋がるのか思案されている施設管理者様たちの間では話題のトピックとなっています。

Melanie Bourgeois(パートナーサービス部門キー・アカウントマネージャー):多くの人の関心を集めていたのは、テクノロジー、プロフェッショナリズム、ゲストの満足度に関するトピックでした。バケーションレンタルの需要が現在増大していることは我々を含め皆様が認識しておられ、大規模なスケールでゲストに対してシームレスな体験をお届けする方法について多くの議論が行われていました。結果的に、顧客満足度をより高められるテクノロジーソリューションが今年は大注目を浴びていました。 

また、私がこれまで以上に特に注目したのはブランディングのトピックです。パートナー様がリピーターを取り込めるようなシームレスな体験をゲストに提供するにあたり、どうすればBooking.comなどのオンライン旅行プラットフォームを活用しつつ、自身のブランドを確立できるのか、そのバランスのとり方への関心は高まっているようです。 

Haleigh Borgan(ブッキング・ホーム部門アカウントマネージャー):業界トレンドのセッションが大変興味深かったです。登壇者の方より、非常に良質なデータと共に、アメリカにおけるグループ需要回復の兆しなど、現在のトレンドや2022年の予測などについての議論を聞くことができました。また、私個人として大変嬉しかったことは、登録のサポートをさせていただいたパートナー様と実際にお会いして、握手を交わし、日頃の感謝をお伝えできたことです。 

イベント全体を通して議論されたトピックの多くは、回復に関連したものでした。私が特に注目したのは、ビジネス利用者の取り込みにおけるプロフェッショナリズムについてのトピックです。仕事に適した環境を提供するバケーションレンタルを予約するビジネス利用者は増加傾向にあり、この需要を維持するためには、企業は高水準な清潔さと衛生対策を徹底する必要があります。多くの企業は、出張をする自社社員の安全を確保しようと、このような対策を求めることでしょう。 

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Christa Levesque(ブッキング・ホーム部門マネージャー):新型コロナウイルスの影響で、人々の旅行の仕方は変わりました。過去1年半にわたり浮かび上がってきた旅行者のトレンドが、同イベントでの主要な話題となっていました。例えば、車で行ける目的地への旅行はアメリカ国内で引き続き大きなトレンドとなっており、そのような旅先での宿を直前に検索するユーザーを取り込めるよう、比較的短い宿泊日数で予約できるオプションを設けることが重要となります。また、家族連れの旅行者やリモートワーカーも引き続き重要な市場となります。このようなユーザー層に向けた設備類があることを明示することは、施設管理者の皆様にとってこの需要の取り込みに役立つことでしょう。  

Don Murray(パートナーサービス部門キー・アカウントマネージャー):最適な一元管理システムやPMSの選び方は、セッションと展示会場の両方で幅広く議論されていたトピックでした。一元管理システムの機能性や、主要なオンライン旅行プラットフォームとのダイレクト・コネクションがあるPMSなどについての質問が多くありました。 

また、私にとっては、VTripsのCEOであり、業界の著名なリーダーでもあるSteve Milo氏のセッション、「20 Vacation Rental Lessons for 2021」(2021年におけるバケーションレンタル向けの20の教訓)で紹介された、支払い関連の問題に対する最善策についてのアドバイスもとても参考になりました。 

Fatima DeSilva(コネクティビティ・パートナー・ビジネスマネージャー):私にとって大変印象に残っているのは、ダイバーシティとインクルージョンに関するセッションです。識者や観客が、カンファレンスでは普段議論されないような、若干話しづらくともハっとするような議題について話し合い、宿泊施設のオーナーや施設管理会社の方々に対して、あらゆるゲストを暖かくもてなす方法についてのヒントが提供されていました。様々な人種の方々のニーズに応えられるようなアメニティ類の提供から、インクルーシブな表現の使い方など、旅行業界内で必要とされている変化を起こす方法について、数多くのアイデアが共有されていました。 

Kathryn Cervantes(コネクティビティ・パートナー・ビジネスマネージャー):仕事柄つい偏った意見かもしれませんが、私にとってはコネクティビティに関するセッションがもっとも印象に残りました。本カンファレンス全体を通して、ソフトウェアやテクノロジーは主要なテーマであり、このセッションでは、どのようにして中核的なAPI(料金・空室設定、予約、コンテンツのAPIなど)が現在広範にわたり利用可能となっており、オペレーションの強化やゲストとのコミュニケーション(メッセージ、クチコミ、カスタマイズされたコンテンツなど)の改善をするツールへと進化を遂げているかが、本質的に理解できるよう詳細に説明されていました。

 

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まとめ
  • 2021年のVRMA国際カンファレンスは、今月初旬にアメリカのサン・アントニオで開催されました。
  • 回復、テクノロジー、現在も進行中の短期賃貸業界のプロフェッショナル化などが注目のトピックでした。 
  • 各セッションでは、業界トレンド、コネクティビティ、ダイバーシティ、インクルージョンなどの幅広いトピックが取り上げられていました。