Woman on laptop

長期滞在用の料金プランで新たなユーザー層を呼び込む方法

 | 保存
最近は出張利用者やデジタルノマド、駐在員や学生など、様々な旅行者の層による長期滞在の需要が増えています。Booking.comのコマーシャルディレクターであるジャンバティスタ・ヴェスプッチが、宿泊施設がこれらのユーザー層にアピールするための方法と、そのメリットについてご説明します

長期滞在と言えば以前はアパートホテルの強みでしたが、弊社の検索データによると最近ではホテルやバケーションレンタルでの長期滞在の人気が高まっており、弊社のプラットフォームでは長期休暇や気分転換のための宿を探す旅行者が増えています。

このような需要に応えてパートナー施設の皆様の稼働率アップにお役立ていただくため、弊社では1週間の連泊プランと1ヶ月の連泊プランといった2種類の料金プランを新しくご用意しています。1週間の連泊プランの最低宿泊日数は7泊、1ヶ月の連泊プランの最低宿泊日数は28泊となっています。これらは基礎的な料金プランとして設定可能で、貴施設のビジネスニーズや時期に合わせて、またご希望のキャンセルポリシーで柔軟に提供していただけます。

さらに世界の一部の都市では、ゲストが1回の予約で予約できる宿泊日数の上限を31泊以上に引き上げるテストプログラムを実施しています。

急速に成長中の業界

通常のホテルやバケーションレンタルにとっては、長期滞在の需要を取り込む良い機会だと言えます。 Kalibri LabsとThe Highland Groupが発表したレポートによると、7連泊以上滞在するゲストは、アパートホテル(米国では長期滞在型ホテルと呼ばれます)での単価よりも従来のホテルでの単価の方が57%高いことがわかっています。さらに本レポートでは、通常のホテルがアパートホテルよりも長期滞在の泊数が28%多いことを強調していることから、旅行者の長期滞在用のプランに対する需要が高いことがより明確となっています。

この傾向はバケーションレンタルにおいても広がると推測できます。Booking.comで今年の第二四半期に行われた新規予約の約40%は、バケーションレンタル等の予約でした。特に新型コロナウイルス(COVID-19)禍では旅行者はプライバシーや空間の広さ、そしてセルフサービスなどの特徴を重視するため、それらの条件を満たすバケーションレンタルは優位に立っていると考えられます。長期滞在となると、なおさらそうでしょう。

新しいユーザー層へのアピール

昨今の旅行業界の状況を考慮して現実的に考えると、宿泊施設は稼働率を上げるために、伸びているすべてのユーザー層を取り込むことを検討すべきだと言えます。長期滞在の需要の増加により、パートナー施設様は稼働率と収益を上げると同時に、国内のレジャー旅行者や家族連れ、リモートワーカー、駐在員をはじめとした新たなユーザー層にアピールして取り込む機会を得ることができます。

Image
Extranet
'パートナー施設様の稼働率アップに役立てていただくため、弊社では1週間の連泊プランと1ヶ月の連泊プランといった2種類の料金プランを新しくご用意しています。'

 

長期滞在の予約は、パートナー施設様がより長い期間にわたって収益を確保するうえで役立つと同時に、高い客室回転率によって発生する人件費を削減し、煩雑な業務を減らすことにつながります。予約の管理やチェックイン、清掃などの業務はゲスト管理の大部分を占めますが、長期滞在者の場合は稼働率を保ちつつ、業務の負担を軽減することができます。

長期滞在のゲストが求めているもの

弊社のユーザー調査によると、レジャー目的の旅行者が長期滞在を選択する主な理由は、1つの場所でリラックスして安心感を感じるためだとわかっています。さらに、長期滞在先を探しているゲストやリモートワーカーは、清潔さの評価が高い宿泊施設に滞在することを好んでいます。

長期滞在の旅行者は短期滞在の旅行者と比べて、宿泊施設の施設や設備をより細かく確認する傾向があります。滞在が長いほど、セルフサービスも重要となってきます。これらのゲストは、ワードローブやコーヒーメーカー、ポットなど、日常生活を快適に過ごせるような設備を求めています。

ホテルとバケーションレンタルはどちらも長期滞在を求める旅行者に非常に人気がありますが、重要な基準に関してはそれぞれ好みが少し異なるようです。バケーションレンタルを予約する旅行者はプライバシーや付属の設備でセルフサービスが可能であることをより重視しますが、ホテルを予約する旅行者は日常生活からの切り替えができるよう専門的なサービスを期待しています。

長期滞在の需要を取り込み始めるには

増加傾向にある長期滞在の需要を取り込むには、管理画面で魅力的な1週間 / 1ヶ月の連泊プランを設定しましょう。また、長期滞在のゲストが求めている設備(安定したWiFiなど)を含め、快適な滞在につながる貴施設独自の設備があれば、そちらもリスティングの設定で更新して強調することもお勧めします。 

1週間の連泊プランは、稼働率のニーズに応じて年間を通じて提供できます。一方で1ヶ月の連泊プランは、貴施設のビジネスモデルや季節性、ロケーションや収益目標に合わせて調整することをお勧めします。

これらの料金プランは、貴施設が設定した他の料金(返金不可プランや直前割引など)も考慮に入れたうえで、全体的な料金戦略に組み込んで設定する必要があります。最後に、適切な料金が毎日一律であるとは限らないため、すべてまとめて設定するのではなく、季節に応じて料金を調整することが重要です。

 

Laptop
長期滞在用の料金を設定

管理画面で1週間 / 1ヶ月の連泊プランを設定して、長期滞在できる宿を探しているゲストにアピールしましょう

管理画面

このページを評価してください

Topics
まとめ
  • 7泊以上および28泊以上の滞在先を探している世界中のユーザーを対象に、特別な1週間および 1ヶ月の連泊プランを提供できるようになりました。
  • これらの新しい料金は、弊社プラットフォームで見られる様々な旅行者層からの長期滞在の需要を取り込むのに役立ちます。
  • 長期滞在の予約は、パートナー施設様がより長い期間にわたって安定した収益を確保するうえで役立つと同時に、煩雑な業務を減らして人件費を削減することにもつながります。
  • これらは基礎的な料金プランとして管理画面から設定可能で、貴施設のビジネスニーズや時期に合わせて、またご希望のキャンセルポリシーで柔軟に提供していただけます。